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生真面目マイラー参上

旅行とエアラインが大好きな機械系エンジニアのブログです。2016、2017年度ANAプラチナ。SFC取得。2018年度JALサファイア&JGC獲得。

日本のスカイチームユーザーに影響? デルタ航空 アトランタ~ソウル線を開設 


デルタ航空が来年、アトランタ~ソウル便を開設するそうです。
デルタ航空、アトランタ-ソウル17年6月開設 大韓航空とコードシェア拡大


ソウルはデルタと同じスカイチームに所属する大韓航空のハブで、ソウルからアジア各地に向かう大韓航空便にデルタ航空の便名をつけるコードシェアをすれば、アジア~アメリカのネットワークが強化されます。今までソウルから出ていたデルタ便はデトロイトとシアトルだけでしたが、メインハブのアトランタが加わることでソウルを重視しはじめた感があります。

一方で成田路線はというと、10月には成田~ニューヨーク、バンコク、関西の3本を運休、そして羽田と結ばれる予定のロサンゼルスとミネアポリス便もおそらく運休すると言われています。
これは成田のハブ機能をソウルに移管する前触れかもしれません。ソウルでなくても、中国にもスカイチーム加盟社が複数あるので北京などを選ぶ可能性もあります。

羽田~アメリカ便について触れた過去記事で「デルタは日本への注力度が下がるかも」と書きましたが、現実になってしまいそうな感じです。
秋以降のアメリカ便考察 ~羽田深夜便のありがたみは10月まで?~ - 生真面目マイラー参上


デルタは成田から第三国へ向かう便を無制限に開設できる「以遠権」を武器にアジア~アメリカのネットワークを自社だけで作り上げてきましたが、羽田は発着枠が少ないのでそれができません。日本よりも"先"を繋げたいのにできない、というわけです。

同じスカイチームの航空会社があれば、その会社がすでに持っている国際線にコードシェアの形で乗っかれば済むのですがそれもできないし、羽田に就航しているアジアのスカイチーム航空会社はベトナム航空とガルーダインドネシア航空だけなので、シンガポールバンコクなど大きな需要がある都市には路線を持てません。

ソウルを経由すれば大韓航空の圧倒的なネットワークを使えるので、上記の問題点がすべて解決する、というわけです。


こうなると日本のデルタのマイラーはポイント獲得のチャンスが減って悩ましいところです。

かつて羽田が国際化する前は、「日本の地方都市から海外に出るときにソウルを経由したほうが効率的」と言われ、成田を経由する人が少ないことが問題になっていましたが、スカイチームユーザーの動向を今後注視するとこれと似たような現象が起こってくるかもしれません。

また次回!

2016.10.4追記

東洋経済で同じ問題について書かれてました
デルタ航空、「成田離れ・ソウルシフト」の理由 | 週刊東洋経済(ビジネス) | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準