ARNYUKI

生真面目マイラー参上

旅行とエアラインが大好きな機械系エンジニアのブログです。2016、2017年度ANAプラチナ。SFC取得。2018年度JALサファイア&JGC獲得。

2017年アメリカ皆既日食に向けた旅の準備 ~特典航空券にチャレンジ!~


高校時代に天文部にいた私にとって天体ショーは見逃せません。2009年の皆既日食では、まだ学生ながら中国・杭州への観測ツアーに参加しました。2012年の金環日食と金星の日面通過は会社の屋上から観測しました。いずれも雲が立ち込めていたのですが、クライマックスの直前に雲の隙間ができ、奇跡的に肉眼で見ることができたという思い出があります(以降、自分は晴れ男だと信じてます笑)

そんな私ですが、2017年8月21日(月)にアメリカを横断する皆既日食についてはつい最近知りましたorz

NASA - Total Solar Eclipse of 2017 Aug 21



複数の筋から、観測ツアーがすでに満員・ホテルがどこもかしこも満室、との情報を得たため諦めようと思いましたが、、、wikiで21世紀中の日食予定を調べたところ今後これほどアクセスが良くて天候もいい場所で見られることはしばらく無さそうなので、行ってみようと思い立ちました。

日食の一覧 - Wikipedia

さっそく、プランを考えてみましたので、記事にします。



今回の日食の基本情報


今回は北太平洋からアメリカを東へ横断する幅100kmほどの帯状のエリアで皆既日食が見られます。アメリカ本土では1979年2月以来、38年ぶりの皆既日食です。日本は夜間のため見ることができません。

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皆既帯が本土を西から東へ横断するのにかかる時間はおよそ1時間半。定点観測した場合、皆既の継続時間は最大2分40秒ほどで、2009年に日本で見られた21世紀最長の皆既日食(6分以上)よりはさすがに短いですが、それでも観測するには十分な時間といっていいと思います。

残念ながら日本から直行便があるような大都市では部分日食にしかならないため、皆既帯にある適当な場所を見つけて観測することになります。旅行会社各社のツアーは、比較的晴れやすいとされる西海岸や少し内陸を観測場所に選んでますね。




計画開始!


観測日は現地の月曜日ですので、終了後すぐに帰国するとしても帰国は火曜日の夜以降になります。 お盆の直後なので職場からの目を気にするとそんなに休暇を取るわけにもいかず、何とか月・火だけで済ませたいところ。つまり、外出できるのは最大で金曜夜~水曜早朝、ということになります。

こんなに短い期間の団体ツアーはおそらく無く、必然的に個人手配となります。(もともと団体旅行は好きではないのでその方がいいのですが)

また、海外旅行はすでに2回分(GW、夏)手配してしまっていてさらに旅行にお金を費やすのは厳しく、何とか飛行機代を最小限に抑えたい。

そこで思い浮かんだのが特典航空券!!

今までは、貯まったANAマイルはスカイコインに交換して航空券購入の足しにしていただけですが、ようやく”それらしい使い方”をする時が来ました。



時間がタイトな帰国便から検討

アメリカから日本へ向かうANA便のうち、時間が遅いものは以下があります。ANA以外を見渡しても夜間に到着するのは、ホノルルから22時ごろ着のハワイアン航空、サンフランシスコから19時過ぎ着のJALぐらいです。

  • NH105 ロサンゼルス1:20 → 羽田5:00
  • NH115 バンクーバー16:20 → 羽田18:30
  • NH111 シカゴ17:15 → 羽田20:30
  • NH109 ニューヨーク17:55 → 羽田21:10


皆既日食の時間帯はざっくりと、西海岸で10:20前後、中部で13:20前後、東海岸で14:45ごろです(いずれも現地時刻)。 どこで見ようとロサンゼルス~羽田の深夜便に乗り継ぐ余裕はあるのですが、当便の特典枠はすでに空席待ちです。(空席ありのファーストはマイル数不足で断念・・・)

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このほか、ニューヨーク発も特典枠が埋まっており、シカゴかバンクーバーが残りました。


日食観測後、バンクーバー16:20発に間に合うように移動することができるか?

これが意外と曲者でした。

全米で一番早く皆既日食が見られるオレゴン州のセイラムは、空港のあるポートランドから約50km離れています。レンタカー移動を仮定すると道路が順調に流れていても1時間ぐらいはかかりそうです。皆既後の10:30に出ても空港到着はおそらく昼前。そこからバンクーバーに16:20までに着く便は探しあたりませんでした(直行便が無いのが痛い・・)。

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一番早く皆既になるオレゴンでも間に合わないので、他の場所で観測してもおそらくバンクーバー便には間に合わないと考えられます。

ということで、特典航空券で帰国するとしたらシカゴ発がよさそうです。



空港で観測する!

先ほどのオレゴンの例のように、空港から離れたところで観測すると、空港へ移動する時間がかかるうえ渋滞のリスクもあるので、確実にその日の帰国便に搭乗するためにはできれば敬遠したいところ。

つまり、、、空港で観測し、そのあと飛行機に乗り込めばいい、という考えに至りました。


皆既帯の中にある空港が果たしてどれだけあるのか??

以下のサイトにリスト化されていました。

2017年8月21日 北アメリカ大陸横断皆既日食


比較的便数が多そうな空港としては、テネシー州ナッシュビルミズーリ州カンザスシティサウスカロライナ州チャールストンなどがあるようです。

天候条件は大体同じだと信じて(実際は西にいくほど晴れやすい)、あとは日食観測後に出発し、なおかつシカゴで乗り継ぎ可能な便があるかどうか、が選定ポイントになります。



全旅程を確保、発券

そして、せっかくなので観測地以外にも観光に行こう、ということであれこれ探し回って、ようやく手配完了。カナダ滞在も含む日程ギュウギュウのツアーになりました。

詳細は事後レポートしようと思います。

私の場合は日程の制約があるため難儀しましたが、調べてみると周辺日程で特典航空券の枠はまだちらほら空いています。比較的空きがあると言われているヒューストンやサンノゼ、それにメキシコシティあたりが狙い目かと思います。



特典航空券 予約変更のワナ

今回の手配中に、一度別ルートで予約した特典航空券のルートを変更する際、ちょっとつまづいたポイントがあったのでシェアします。

最初に予約していたのは、

区間① 羽田→バンクーバー
区間② XXX→東京(空席待ち)

というルート。


で、予約変更の画面から区間②の出発地だけを変更しようとしたときのことです。

このような部分的な変更の場合でも、区間①②の両方を改めて検索するようになっています。 区間①はもちろん、自分がすでに押さえてある羽田→バンクーバーが空席ありでヒットするのでクリック。


そして区間②は出発地変更により空席ありの便がめでたく見つかったため、意気揚々とクリックして発券手続きに進もうとすると・・・



「ご指定の旅程はご利用いただけません。フライト条件を指定し直してください。」




区間とも空席ありを選んだのになんで〜〜!!!



ネットで調べても同様な事例が見つからなかったので、サービスデスクに問い合わせてみました。
結果を要約すると、


  • 区間②がユナイテッド航空を含む乗り継ぎ便になったことで、この特典航空券は「ANA特典航空券」ではなく「スターアライアンス特典航空券」になった。
  • 特典の種類が変更になると、すでに自分が確保してある便も別の予約と見なされる。したがって、変更後も引き続き区間①で同便を確保したい場合、検索画面上は自分の確保分は「空席あり」と表示されるが、もう一度同じ便を確保するには特典枠がもう1つ空いている必要がある。

  • 区間①をそのままにして区間②のみの変更を電話で承ることは可能。

  • あるいは、少しリスキーではあるが、空席待ちが入っていないことを確認した上で今持っている予約を一旦すべてキャンセルして改めて手配してもよい。


なるほど納得。
だったらせめて画面表示の矛盾は直してほしいです。。


この電話の後も紆余曲折あって、結局区間①も変更して別の都市に飛ぶことにしました。発券前だったので無料でキャンセルし、改めて検索からやり直して無事に確保。




旅行手配は直前にすることが多い私にとっては珍しく半年以上前の手配になりましたが、今から楽しみになってきました^^



ちなみに、アメリカ本土では7年後の2024年4月8日(月)にも皆既日食があります。

NASA - Total Solar Eclipse of 2024 Apr 08

皆既の継続時間が最大4分半と長めで、ダラス、インディアナポリスモントリオールなどの大都市でも見られるので、観測旅行には好都合です。年度初めで休めるかという問題がありますが・・・余裕があればこちらもチャレンジしてみようと思います。