2017年JGC獲得を目指してみる ~ポイント獲得に最適な旅行先は?~
2015年にANAプラチナに到達してSFC(スーパーフライヤーズカード)を獲得し、2016年もプラチナをうかがう状況になっています。
このままANAを贔屓にし続けてもいいのですが、ANAをはじめStar Allianceでは行きづらい旅行先がどうしても出てくるため、来年あたりJALにも会員登録して行先のチョイスを増やそうと思っています。会員登録するからには上級会員も狙いに行きます!
というわけで、今回はJALの上級会員になる方法と、アライアンスに応じた旅行先の選定方法についてシェアします。
JALのマイレージ制度
ライバル会社であるJALも、ANAと同様の制度や特典を用意し、顧客の取り合いを繰り広げています。ANAと比較しながら簡単に紹介します。
フライトで獲得できるポイント
フライトマイル
区間基本マイルと予約クラスで決まるポイントで、特典航空券やeJALポイント(ANAのスカイコインに相当)などに交換可能。有効期限はANAと同じく3年間です。
FLY ONポイント、搭乗回数
FLY ONポイントは区間基本マイルと予約クラスで決まるポイント(ANAのプレミアムポイントに相当)、搭乗回数は読んで字のごとく搭乗した便数のことです。JALでは翌年度の会員ランクを1カレンダー年の獲得ポイント数または搭乗回数に応じて決定しています。
搭乗回数でも上級会員認定してくれるのがANAとの大きな違いです。那覇~石垣のような短距離便でも、成田~ニューヨークのような長距離便でも、同じ「1回」と数えます
なお、基準数の半分以上をJALグループ便で獲得する必要があります。提携他社便をJAL便名で予約した場合はJALグループ便扱いとなります。
- クリスタル:30000ポイントまたは30回搭乗
- サファイア:50000ポイントまたは50回搭乗
- ダイヤモンド:100000ポイントまたは100回搭乗
生涯マイル
入会以降の区間基本マイルの合計。ANAのライフタイムマイルに相当します。後述するJGCに加入したうえでJALグループ便の生涯マイルが100万を超えると様々な特典を受けることができます。
ポイント計算のもととなる区間基本マイルはANAと共通で、各ポイントの計算式もANAとほぼ同じですが、予約クラスの分け方が異なるため、同時期の同価格帯の便で同じ行先に飛んでも、獲得ポイントが異なります。私の個人的な感覚では、ANAの方が一度に獲得できるポイントは高めな気がします。
JALグローバルクラブ(JGC)
JALのマイレージクラブは「JALマイレージバンク(JMB)」といいますが、サファイア以上のステータスになると、上位組織である「JALグローバルクラブ(JGC)」への入会が可能です。
一度JGCに入ってしまえば、たとえ翌年サファイア達成できなくても、所定のクレジットカード(年会費有料)を持ち続けている限りはサファイア並みの特典を半永久的に受けられるので、ANAのスーパーフライヤーズカードと並んでマイラー憧れの的です。
ちなみに、一般のJMB会員がサファイア到達すると「JMBサファイア」、JGC会員がサファイア到達すると「JGCサファイア」、のように正式ランク名は異なります(特典は同じ)。他にもJGCにはJMBには無い、サファイアとダイヤモンドの中間ランク「プレミア」が存在するなど、ちょっと複雑です。
そもそもクリスタルとサファイアとどちらが上位なのか、聞いてすぐに分からないですし・・・ ヒエラルキーの単純さでいえば断然ANAに軍配が上がるでしょう。
JALのウェブサイトに"比較的"分かりやすい表がありますのでご参考に。
JALマイレージバンク - サービスステイタス一覧:サービス一覧
ともあれ、私はサファイア到達を目指して、JALやOne Worldを使いまくって旅行します!!
One Worldで旅行しやすい地域
アライアンス(航空連合)ごとの路線網については前回記事でご紹介した通りです。
日本やアメリカでは、アライアンスの異なる大手エアラインが競って路線ネットワークを構築しているためあまり意識しませんが、国や地域によっては1社だけで国内線シェアの大半を占めているケースもあります。例えばフランスの国内線はエールフランスの独壇場ですし、カナダはエアカナダが大半の路線を握っています(アライアンスに属さないLCCなども頑張ってはいますが)。
そんなこともあって、マイラーが旅行先を決めるときは、国内移動でもマイルを獲得できるかどうか?も割と重要な検討材料だったりします*1。
JALと同じOne Worldのエアラインが国内線シェアを握っている国と言えば、
- オーストラリア(カンタス)
- イギリス(British Airways)
- スペイン(イベリア航空)
- フィンランド(フィンエアー)
- マレーシア(マレーシア航空)
などがあります。このあたりを1年間に集中的に攻めればマイルもFLY ONポイントもガッツリ貯まっていくはず。
ポイント皮算用
私の勤め先はまとまった休みが多いので、海外旅行はその時に行くようにしています。海外出張も1回ぐらいはあると思うので、それも含めて仮の予定を立ててみました。
①GW:イギリス(ロンドン、湖水地方など)
②夏休み:オーストラリア(シドニー、メルボルン、パースなど)
③どこかの3連休:シンガポール ←最近毎年行ってるのでここでも記載
④どこかの3連休:マレーシア ←盆踊り*2に合わせて行くつもり
⑤どこかの3連休:タイ
⑥会社の出張:アメリカ・サンフランシスコ?
国内移動分はひとまず置いといて、日本との往復で獲得できるFLY ONポイントを見ていきます。JALサイトでポイントシミュレーションができるのでこちらを利用。
https://www.jal.co.jp/cgi-bin/jal/milesearch/save/flt_mile_save.cgi
すべてJAL便のダイナミックセイバーD/E/F運賃で行くこととし、現在行われている
400ポイントキャンペーン
が2017年も続くと仮定します。
行先 | 搭乗区間 | FLY ONポイント |
---|---|---|
オーストラリア | 東京⇔シドニー | 4047×2 = 8094 |
イギリス | 東京⇔ロンドン | 3507×2 = 7014 |
シンガポール | 東京⇔シンガポール | 2884×2 = 5768 |
マレーシア | 東京⇔クアラルンプール | 2904×2 = 5808 |
タイ | 東京⇔バンコク | 2552×2 = 5104 |
アメリカ | 東京⇔サンフランシスコ | 2865×2 = 5730 |
計 | 37518 |
50000ポイントまであと12500ポイント。ウーンなかなか貯まらないもんですね。国内移動分がこれに加わるとはいえ国際線ほど大量ポイントはつかないので、あえて1つ上の予約クラスを選ぶとかしないと厳しいかも知れません。。。
実は上記の都市にはANAも就航しています。同じ旅行・出張をANA便(またはStar Alliance便)で行った場合のプレミアムポイントを見てみます。予約クラスQを仮定し、以下のポイントシミュレーションサイトを使います。
ANA SKY WEB : ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション
行先 | 搭乗区間 | プレミアムポイント |
---|---|---|
オーストラリア | 東京⇔シドニー | 5106×2 = 10212 |
イギリス | 東京⇔ロンドン | 4349×2 = 8658 |
シンガポール | 東京⇔シンガポール | 3477×2 = 6954 |
マレーシア | 東京⇔クアラルンプール | 3504×2 = 7008 |
タイ | 東京⇔バンコク | 3012×2 = 6024 |
アメリカ | 東京⇔サンフランシスコ | 3591×2 = 7182 |
計 | 46038 |
こちらは50000ポイントに限りなく近い。一部の便は安めの予約クラスになってしまうと思いますが、それでも40000ポイントは貯まるので、あとは日本で国内線を使えばプラチナ達成が見えてきます。
JALサファイアへの道のりは意外と厳しい!出張がもっと増えることに期待しますか・・・
また次回!